GS CALTEX BUSINESS — PROLOGUE
複雑に見える工程を四つの流れで読み解きます——
原油埠頭から製品埠頭まで続く、麗水工場の全体地図
MAP — PROCESS MAP
原油埠頭から製品埠頭まで続く麗水工場の生産工程を、基礎精製 → 高度化 → 石油化学 → ベースオイルの四段階に整理しました。各カードの←は原料がどこから来るのかを、色付きのチップは何が出ていくのかを示します。
HOW TO READ 原油が基礎精製に入って分岐し、高度化・石油化学・ベースオイルを経て製品として集まります。実際には各工程で一部の製品が直接出荷されることもあります。
タンカーが陸揚げした原油は原油タンクに貯蔵された後、すべての工程の出発点である常圧蒸留工程へ送られます。
BASIC REFINING
原油を沸点の違いで分離し、不純物を取り除く精製の基本工程です。ここで分かれた留分が、残り三つの流れの原料になります。
原油を360°C以上に加熱し、沸点の違いで分離する最初の関門です。ここで生まれた留分が、以下のすべての工程へと分かれていきます。
常圧では沸騰しきらない重い油を、真空に近い圧力で再び蒸留します。高度化・ベースオイルの流れを支える原料庫です。
水素を用いて硫黄・窒素・金属化合物などの不純物を取り除きます。灯油・軽油が製品規格を満たす段階です。
工程から出た酸性ガスから硫黄を99.9%回収します。大気への流出を防ぐ環境設備であり、回収した硫黄はそのまま製品にもなります。
UPGRADING
安価な重質油を触媒と水素で再分解し、ガソリン・軽油のような高付加価値の軽質油に変える、一日27.5万バレルの国内最大の高度化設備群です。
常圧蒸留塔の底に残った残油を触媒層に噴射し、より軽い油に分解します。
減圧軽油(VGO)を触媒で分解し、軽質製品を取り出します。
減圧軽油を水素と反応させて分解します。ここで残る未分解油は、ベースオイル工程の原料へとつながります。
最も重い超重質油までも水素で分解し、高付加価値の軽質油に転換します。
PETROCHEMICALS
精製から出たナフサ・LPGが、燃料を超えて素材になる分岐点です。芳香族・オレフィン・ポリマーの各章へとつながる流れです。
ナフサを改質して芳香族製品を生産します。衣類・PETボトル・建材の出発原料です。
低付加価値の工程副産物を原料として受け入れ、エチレン・プロピレンとポリマーを生産します。
BASE OIL
高度化工程(HCR)から出る未分解油を無駄にせず、潤滑油の原料へと変える最後の流れです。
水素化分解工程を経た未分解油から、一日3万バレル規模の高品質ベースオイルを生産します。潤滑油の章へとつながります。
四つの流れが生み出した製品は製品タンクに集まり、国内全域へ、そして製品埠頭を通じて世界へ送り出されます。
四つに枝分かれして見えた工程が、ひとつの地図にまとまりました。 ここからはこの地図の最初の流れ、基礎精製から 順に詳しく見ていきます。